感染予防

当院では衛生管理に力を注いでいます。

 

この衛生管理について患者様には理解していただきにくい領域ですが、当院では患者様に安心して治療を受けていただけるようにするためだけでなく、スタッフ全員が自信と誇りをもって診療に従事できるようにするために、頑張っています。

 

コロナ禍に於いては今まで当院でこだわってきた滅菌・消毒が不十分だと悟り、患者様やスタッフの命を守るため、体制強化のため経営的に大きなダメージを負いながら4週間の休診を行い滅菌・消毒の体制強化を行いました。

 

ただ、いくら努力しても従来の設備・構造では滅菌・消毒レベルに限りがありました。

 

そこで当院ではさらに経営面では大出血を伴いましたが、2ヶ月近く休診させていただき院内の全面改装を行い、衛生管理しやすい構造、高度な消毒滅菌設備の導入を行いました。

 

正直、衛生管理はしっかりやっても患者様には理解していただきにくいですし皆様からいただく治療費も同じです。一方、医院にとっては労力・時間・コストが重くのしかかってとても負担が大きな領域です。

 

それでもこの衛生管理は当院の理念の一丁目一番地であり、今後も努力し続けてまいります。

1.他人の使いまわしはイヤ! 使い捨ての材料

当然ですが、患者様に使用するコップ・エプロンの使い捨てはもちろんのこと、我々が使用する手袋もお一人ごとに使い捨てしております。

診察台のトレーに薬瓶を置いてしまうと、一度使用したピンセットなどの器具を薬瓶に直接つけてしまいがちです。

そこで当院では交叉感染防止のため、トレー上から薬瓶などを撤去しています。

2.雑菌が付着した器具はイヤ!

①スポルディング分類

リスク分類 対象 処理方法
クリティカル 口腔軟組織、骨を貫通する器具 ハンドピース、抜歯鉗子、メス、ファイル、バー、スケーラーなど

滅菌

 セミクリティカル 口腔内組織と接触

3ウェイシリンジ、バキュームチップ、ミラー、印象用トレー、レントゲンホルダーなど

 高水準消毒
ノンクリティカル 医療機器表面(高度接触部位) 歯科用ユニット周囲、ライトハンドルなど

中または低水準消毒

消毒薬による清拭清掃

ノンクリティカル ハウスキーピング 床、ドアノブなど 定期清掃、汚染時清掃

当院の衛生管理はまず使用した機材・器具をスポルディング分類に則り、クリティカル”・”セミクリティカル”・”ノンクリティカル”にふるい分けます。

 

そして各グレードに応じた滅菌・消毒・清掃処理を全ての機材・器具に対して行います。

②ノンクリティカルの実際

ノンクリティカルの幅はとても広いですが、ここでは飲食店や宿泊施設などの一般的な取り組みでは無く、歯科医院に於ける高度接触部位に対する当院での取り組みを紹介します。

当院では以下の機材・器具をノンクリティカルに分類しています。

  • 歯科用ユニット
  • ライトハンドル
  • 光照射器
  • 医療用レーザー
  • コードレスマイクロモーター
  • 電気歯髄診断器
  • 寒天シリンジ
  • アルジネートミキサーなど

ノンクリティカルに分類された機材・器具はさらに水洗いが可能か否かで分類します。

 

水洗いが可能な場合は一般的な洗浄・すすぎを行った後、除菌性に優れた中性電解機能水に浸漬して除菌を行います。

 

水洗いが不可能な場合、医療用除菌シート”クリネル”で清拭を行います。

このクリネルは医療用除菌シートとしてヨーロッパの標準規格、EN規格に準拠しています。

③セミクリティカルの実際

口腔内組織と直接接触した器具は全てセミクリティカルとして処理を行います。

セミクリティカルには高水準消毒が必要ですが、当院では高温・高圧・強アルカリ洗浄により高水準消毒を達成するウォッシャーディスインフェクター(WD)を用いています。

 

WDーは一見すると一般的な食器洗浄機(食洗機)とよく似ていますが、食洗機とは全く異なります。

 

  • WDは93℃の高温で5分間、熱水消毒を行うのに対して食洗機は80℃前後で確実な消毒は期待できません。
  • 食洗機は主に油汚れをターゲットにしているのに対して、WDは体液などのタンパク質を主なターゲットにしています。よって体液の付着した器具を食洗機で洗浄してしまうと熱によるタンパク質凝固を引き起こし、かえって汚れが除去しづらくなってしまいます。

歯科治療で用いる器具に付着した体液や歯科材料などの汚れは、乾燥してしまうと器具にこびりついてしまい、洗浄力の強いWDでも汚れが取り切れないことがあります。

 

当院ではWDの洗浄効果を最大限発揮さすために、WD専用の流し台を設置し、WDに入れる前に大量の水で器具を浸漬するようにしています。

一部の器具はWDの強アルカリ洗剤で腐食してしまうものがあります。

そのようにWDが使えない器具は超音波洗浄とヨーロッパの基準を満たした薬液で高水準消毒を行っています。

 

また滅菌が必要にも関わらず熱に弱い器材については、薬液による滅菌を行っています。

④クリティカルの実際

基本的にはまずセミクリティカルで行ったウォッシャディスインフェクターなどによる洗浄・高水準消毒を行います。

 

その後、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)で滅菌処理を行います。

⑤歯科医院特有の消毒・滅菌の難しさ

歯科医院では頻繁に回転切削器具(ハンドピース)を用います。

 このハンドピースの中身は複雑かつ中空構造をしており、内部の汚染をきちんと除去し、滅菌まで行うのにとても困難な構造になっています。

そこで当院では確実なハンドピースの洗浄・滅菌を行うため以下の工程で処理を行っています。


1.ハンドピースのコンディションを保つためには確実な注油が必要です。そのために専用のハンドピースメインテナンス装置を用いてハンドピースの注油と簡易な内部の洗浄を行います。


 2.当院のウォッシャーディスインフェクターにはハンドピース内部を洗浄できるアタッチメントを設置しており、ハンドピース内部を確実に洗浄・高水準消毒しています。

 


3.複雑な内部構造を有するハンドピースは通常のオートクレーブを用いても内部を確実に滅菌することが出来ません。当院ではハンドピースの複雑な内部を滅菌できるクラスBのオートクレーブで処理を行っています。

 

オートクレーブの滅菌性能の比較表を下に記します。

クラス

対象

Class N

真空ポンプを備えず重力を利用して蒸気で空気を置換する滅菌器。基本的には未包装の固形物を滅菌する。

 

Class S クラスNとクラスBとの中間の空気除去性能を備えた滅菌器。一部の多孔質物や内空物を未包装で滅菌することができる。
Class B 真空ポンプを備え包装内や器具内部における空気除去・蒸気浸透が可能な滅菌器。多孔質物や内空物を包装して滅菌することができる。
 

 



4.そして何よりハンドピースを毎回滅菌するには高価なハンドピースを大量に保有していないとすぐ数が足りなくなってしまいます。

 

当院では開業以来コツコツとハンドピースを買い増し、今ではこのように完全な洗浄・滅菌過程を行っても十分な数のハンドピースを揃えています。


5.歯科医院で定期健診や歯石取りで使用する超音波スケーラーのハンドピースは口腔内のエアロゾルの発生により、どうしても歯肉から出血する血液が付着してしまいます。

 

この超音波スケーラーのハンドピースは血液が付着しているため、スポルディング分類では”クリティカル”に分類され、元来なら滅菌が必要です。

 

しかし多くの歯科医療機関では本数不足や故障によるコスト増加から滅菌をせず、アルコールなどの清拭による除菌のみが行われており、衛生管理の面からは不十分です。

 

当院では数多くの超音波スケーラーのハンドピースを揃え、滅菌や修理による本数不足に対応しています。

3.ほこりだらけの臭いや空気はイヤ! クリーンエアシステム

歯科治療時には非常に多くの圧縮空気を使用します。また、水や汚物を吸い取る吸引も使用します。

当院では普段、患者様の目の届かない場所にある機械室に圧縮空気を供給するコンプレッサーと吸引するためのバキュームが設置されています。

ほとんどの歯科医院が当院のように同じ機械室にコンプレッサーとバキュームを併設していますが、これではバキュームから放出される汚物の混じった空気をコンプレッサーが吸入し歯科治療時に放出してしまうため、患者様や診療室が空気で汚染されてしまいます。

もし下記のようなクリーンエア対策をとらないで何年も同じ診察台で治療を続けていると、機械内部の配管の汚染度はこのくらい変わってきます。

①バキュームの排気を屋外に強制排気

当院では空気汚染の最も大きな原因となるバキューム3台(診察台用・口腔外用・技工用)全ての排気を洩らさず屋外に強制排気するシステムを導入しています。

 

このことにより同じ機械室にあるコンプレッサーには汚染された空気が混入しないようにしています。

②何重もの対策でオイル・塵・バクテリアなど確実に除去

圧縮空気を作り出すコンプレッサーにはオイル漏れのないオイルフリーコンプレッサーを使用しています。さらにコンプレッサーで作られた圧縮空気中の水分は結露となり空気汚染の大きな原因となるため、通常1機しか使用しないエアドライヤーを2機通しております。さらに圧縮空気中に存在しているオイル・塵・バクテリアなどはフィルターシステムで確実に除去します。

③粉塵や雑菌による診察室汚染を防ぐ口腔外バキューム

歯の切削・歯石除去・歯面清掃などを行う際、目に見えない粉塵や雑菌が部屋中に飛散します。この空気を介した汚染を防ぐ為に、当院では治療中に口腔外バキュームで汚染物を吸引して診療室の大気汚染を防止しています。

 

口腔外バキュームはセントラル方式と移動式の2種類がありますが、移動式は場所がかさみ騒音も著しいため、実際の臨床現場ではきちんと使われていないことをしばし見かけます。

 

当院ではセントラル式を採用しているため、比較的騒音が少なく省スペースのため日々の臨床では大活躍しています。

④高水準な医療用空気清浄機によるクリーンな手術環境

当院では高水準性能を有する医療用の空気清浄機を設置しています。特に清潔な環境が求められるインプラント手術時には大活躍をしています。

⑤中性電解機能水噴霧による空間除菌

当院では優れた除菌性を有しながら身体に優しい中性電解機能水を生成する設備を有しています。

 

そこで生成された中性電解機能水を専用の加湿器で待合室・診察室内に常に噴霧して空間除菌をしています。

⑥大量の換気量による新鮮な外気の循環

当院は建物の自己所有のメリットを活かして、多数の換気扇の設置・広い窓の開口面積で新鮮な外気を大量に循環させることができます。

4.雑菌だらけの水はイヤ!クリーンウォーターシステム

歯科診療台の内部は複雑な配管で水が流れています。この配管内に上記の中性電解機能水を注水しても、内部が汚れていると雑菌が繁殖しやすくなります。

そのため当院では歯科診療台の配管には細菌が付着しにくいテフロン加工チューブを使用し除菌フィルターが設置されている、非常に感染予防対策が行き届いているモリタ製作所社製の診察台を使用しています。

 

除菌フィルターは定期的に交換して、常にクリーンな水が供給されるよう努めています。

さらに当院の診察台には強力な水回路洗浄機能がついており、内部の複雑な配管内に水アカ・バクテリアなどが付着しないようにしています。

圧縮空気と水が勢いよく出る3ウェイシリンジも歯科治療では頻繁に使います。先を口腔内に入れて汚染されることが多い器具ですが、一般的にはアルコールなどで清拭する低水準の消毒しか行われていません。

当院では必ず毎回先を交換しウォッシャディスインフェクターによる高水準消毒洗浄を行っています。


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