プチ矯正

ちょっとした前歯の歯並びを気にされる相談をよく耳にします。

 

ただすごくお金と時間がかかる、すごくたくさん歯を削らないといけない、などで矯正治療を諦めている方も多いのではないでしょうか?

 

 

ここでは前歯4本だけの歯並びをきれいに揃える”プチ矯正”について紹介します。

1.プチ矯正の流れ

①矯正相談、診査・診断

まず矯正相談をさせていただきます。

プチ矯正で出来ること、出来ないことを説明します。

また他の矯正治療法との比較や、プチ矯正のメリット・デメリットについても説明します。

 

レントゲンや歯の大きさの計測などの検査を行い、実際の治療計画を建てます。

②矯正器具の装着

世界中で最も普及している矯正装置であるエッジワイズ装置を前歯6本のみに装着します。

 

プチ矯正の場合、通常あまり治療期間は長くないので通常金属製を用いますが、気にされる方はオプションで白い装置に変更することもできます。

③歯のトリミング

歯をきれいに並べるために不足しているスペースを確保するため、少し歯を削ってトリミングをします。

歯のダメージを最小限にするため、極細な専用の器具で慎重に歯のトリミングを行います。

④ワイヤーの交換

治療中、徐々に細いワイヤーから太いワイヤーに交換していきます。

 

この過程を飛ばしてしまうと、強い力がかかりすぎて、強い痛みが生じるだけでなく、歯根や歯肉が大きく吸収してしまいます。

⑤器具の除去

歯が揃ったら歯に接着していた矯正器具を外します。

接着剤は一度に全て剝がしてしまうと、エナメル質を大きく損傷させてしまいますので、多少接着剤は残して、傷んだエナメル質の自然回復を待って定期健診の際に少しずつ残った接着剤を取っていきます。

⑥保定

後戻りを防ぐため、保定装置を装着します。

 

噛み合わせの都合により、固定式になったり取り外し式になったりします。

 

長く使っていると痛んでくるので、定期健診でチェックした上で交換いたします。

2.プチ矯正の利点

  1. 費用が少ない:最近急速に普及しているアライナー矯正(マウスピース矯正)と比較して数分の1の費用しかかかりません。
  2. 治療期間が短い:症例にも寄りますが、通常1年もかかることはありません。(アライナー矯正だと数年かかることが大半です。)因みに今回提示した症例の治療期間は3カ月しかかかっていません。
  3. 痛み・違和感が少ない:全顎矯正と違い奥歯に装置を付けないので痛みや違和感が少ないです。
  4. 自己管理が少ない:ご自分で装着や交換が必要なアライナー矯正と違ってブラッシング以外、自己管理は必要ありません。

3.プチ矯正の欠点

  1. 犬歯の移動は出来ない:犬歯(前から3番目の歯)に装置は付けますが、それはあくまで前歯4本を動かすための固定源として利用するためだけです。よって犬歯の移動が必要なケースは他の矯正法になります。
  2. 噛み合わせは変えられない:中等度以上の”出っ歯”や”受け口”、”開咬”や”顎偏位”など噛み合わせの異常を治すためには全顎矯正が必須になります。
  3. 歯を削ることが多い:歯を並べるスペース確保のため歯を削ることが多いです。(ただ、アライナー矯正など他の方法でも同じく歯を削ることが多いです。)
  4. 保定装置の交換が必要:目立たなく安価な保定装置を使いますが耐久性に難があります。そのため定期健診は必須で、数年に1回保定装置の交換が必要になります。
  5. 詰め物・被せ物が必要な時がある:前歯の”すきっぱ”を改善する場合、その隙間は前から2番目と3番目の歯の間に集めます。その集めた隙間の処理のため、2番目の歯に詰め物や被せ物を行うことがあります。(矯正治療代には含まれません。)